中野駅北口の飲み屋街。
その路地の一角にポツンと佇む居酒屋、「樽酒 路傍」。


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表にはメニューもないし、引き戸から中は見えない。
少し緊張しながらガラガラと開けて中に入った。。。

「樽酒 路傍」の中はそんなに広くはない。
Jの字型の木のローカウンターに10席ほどの椅子がある。

先客はひとり。
店主さんと店主さんの奥さんと、まさに“談笑”しているような和やかさ。

酒は、樽酒と瓶でもう一銘柄、ビールとウイスキー、という
シンプルなもので、メニューはない。

ここは樽酒でしょう。
酒をお願いすると、カウンターの奥にある樽の栓を抜いて、
片口の器に注ぎ、


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杉の香りがする枡にいれて出される。


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一緒に出されたのは塩である。
し、渋い。。。


もうこの時点でこの居酒屋の醸しだす空気と
酒に痺れていた。


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肴もごくシンプルなもの。
写真撮ってもいいですか? と聞いたら
酒だけじゃ写真栄えもしないし、・・・と
豆とさつまあげの炙ったものをだしてくれた。


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ちなみにこのJ字型のカウンターの頂点の部分には
小さな炉がきってあり、そこでご主人が食材を炙ってだしてくれる。

炭の香りがほのかにして、
えもいわれぬ心地だ。

なにか肴を、とお願いしたら
薄揚げを炙ってだしてくれた。
シンプルきわまりないのだが、これがじつにうまい。


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そんな粋なあてをつまみつつ、
樽酒を飲み、ご主人や奥さんと話す。

いろんなお話をさせてもらったが、
昔よくやっていた「ファルトボート(折りたたみ式のカヌー)」の話で
えらく盛り上がり、楽しいひとときとなった。

店主さんと奥さんのお人柄、肩の力をぬいた接客、
そして古きよき居酒屋の佇まい。

初めて訪れたのに、何年も通っているような
錯覚にとらわれるほどリラックスした居酒屋も少ない。

中野の「樽酒 路傍」。
独特の雰囲気に心癒された夜であった。


中野 居酒屋 樽酒 路傍
東京都中野区中野 5-55-17
03-3387-0646
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