祇園 山ふく。
いつかは訪れたいと思っていた、
祇園のおばんざいを中心とした店。


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祇園 山ふくの暖簾をくぐるのは3度目だが、
初めて、山ふく のカウンターに座ることができた。

作家の山口瞳氏の「行きつけの店」でも登場する、
氏が愛した店として、山ふくは前から知っていた。

その渋い「山ふく」の暖簾をくぐる。
祇園という土地柄もあり、多少の緊張感だ。


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ちょうど祇園のエアポケットの中にはいったかのように
山ふくの店の中は先客がおらず、独占状態。


お通しとしてだされたのは、小皿にいっぱいの
京漬物。これはなによりうれしい。


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山ふくの黒板メニューから、
ホタテの貝柱。


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もう菜の花がでていた。


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こういったおばんざいをつまみつつ、
熱燗なぞ飲っていると、あぁ京都だなぁ・・・と
しみじみと感じるものがある。

祇園ということで緊張しながらくぐった、山ふくの暖簾だが、
もう「行きつけの」店かのように
すっかり 山ふく のカウンターになじんでしまった。

大根煮。
おあげさんに大根の味と薄味のだしがしみて
なんともいえないいい味わいだ。


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最後にさっぱりと飲みたくて、
ウイスキーの水割りを頼んだら、
グラスに一杯のウイスキーと、水のボトルを出してくれた。


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水割りを飲みながら、シメに頼んだのは
山ふく のご飯。
今日はたけのこご飯である。


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木の芽の香りがよく、早春を思わせる。

祇園 山ふく。
「お帰りなさい」とでも言ってくれそうな、
そんな温かみのある祇園の御飯処である。


祇園 山ふく
京都市東山区祇園花見小路四条下ル一筋目東入
075-551-0876


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